●上達の法則―効率のよい努力を科学する
上達の法則―効率のよい努力を科学する
岡本 浩一

定価: ¥ 714
販売価格: ¥ 714
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発売日: 2002-05
発売元: PHP研究所
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著者はリスク心理学を専門とし、文部科学省の委員、通産省技術顧問、カーネギーメロン大学大学院学位審査委員など内外で多くの要職を歴任している現役の大学教授。この略歴から想像すると、何やら難解な専門用語に満ちた心理学書のように感じられるが、じつは優しい語り口で誰にでもわかりやすく「上達するための法則」を説明した本である。 本書で想定されているのは、普通の生活をしている私たちが、人並みの適性のある技能に、そう無理ではない練習量で、まあまあ一人前のレベルに達しようとする過程である。具体的には、心理学での成果を取り入れながら、仕事上の資格取得をはじめ、英会話、将棋、写真、絵画、ピアノ、陶芸など、さまざまな世界における「上達」を説明している。通勤電車の行き帰りでも気軽に読めてしまう内容だ。 本書によると、上達は単に鍛錬の量や時間だけで決まるものではなく、上達の法則という理にかなった鍛錬が効率の良い上達を生む。著者は、上達を極めた人と、そうでない人との違いについて、認知や記憶心理学などをベースに科学的に分析し、上達の法則は「スキーマ(=枠組み認識)」や「コード化(=思考における知識の言語化)」にあることを解明している。その理論から、独自の精密練習法やスランプ脱出法、特訓法なども紹介している。何らかのスキルを磨きたい、状況を好転させたい、一芸に秀でたい、と願う人にぜひおすすめしたい。(増渕正明)
やり直す前に・・・「頑張ってるのに、成長しないよ〜〜〜」
そんな悩み、誰もが一度は経験するものです。
そんな悩みに真剣に向き合ったのが本書です。
リスタートする前に一読すれば、きっといいアドバイスを得られると思いますよ。
内容には異論がないが・・・上達に法則があるなら誰でも知りたいであろう。
私もその1人である。書店で目にして内容は一瞥しただけで
すぐに購入した。
内容的には、異論はない。何でもいいから1つの領域を深めよ
暗記を軽視するな、真似をせよなど私の体験からしても全く同感である。
ただ、惜しむらくは構成が今ひとつなことである。
前半(1章から3章)と4章は分量が逆転していても良かった
と思う。前半の記述がやや冗長に思えるのに比べ、後半は駆け足
のように感じられる。
また、例示として将棋が多く取り上げられているが、門外漢には
ピンとこないものが多い。著者の趣味が将棋なので多く取り上げられて
いるのだろうが、もう少し工夫があっても良かったと思われる。
内容は、素晴らしいだけに惜しまれる。
上級者と中級者との質的な差とは何か…同著者の『最強の英語学習法』を読んで、著者の認知心理学に基づく「裏付け理論」を知りたくて本書を手に取った。英語だけを話題にしている訳ではないが、中級者を「初心者が上手になった人」と量的な差のみを認め、上級者を中級者以下の人とは質的に異なった人だとしている。要するに上級者とは、者にとってスキーマ(認知の枠組みという意味だが、多分に多義的である)とコード化(学習を長期記憶できるように言語化すること)が優れている人だとし、上級者になるための方法がいくつか提案されている(得意なものにこだわる、ノートをとる、理論書を読む、精密学習をする、暗記する、イメージ能力を高める、達人に学ぶ)。スキーマなどの記憶・学習モデルは同著者の『スランプ克服の法則』の方が詳しい。